zaccafe編集長、meiko(@zazie7)です!
鹿児島にゆかりの作家さんの作品をご紹介する「鹿児島のつくり手」。
今回は、美山窯元祭りで見つけた、
陶磁器作家の城雅典さんの作品をご紹介します。
鹿児島のクラフトのまち 美山の窯元祭りへ
11月3日、文化の日。
陶芸の里で知られる、鹿児島県日置市美山で開催された「美山窯元祭り」を訪ねました。
美山窯元祭りは、古くから窯元が多く集まる日置市東市来町の美山地区で開催されるイベント。
美山には、古い街並みの残る集落のあちこちに窯元や木工、ガラス工芸等のさまざまな手仕事を手がける人々の工房が点在しています。
3日間の祭りの期間中、それらの工房の多くが一斉に門を開きます。
1年の間に製作した作品を紹介したり、通常より安価なアウトレット品を販売したりするため、多くの焼き物や雑貨好きの人々がやってくるのです。
美山窯元祭り 会場のようす
器だけでなく、地元のおいしいものが満載のフードマーケットや、みかん詰め放題等の農産物の販売もあるため、とにかく大にぎわいです。
美山陶遊館の裏側にある、400年の歴史を持つ登り窯で焼かれた米粉のパンの販売も。
やきたてほやほやを食べると、外側はかりかり、内側はもっちりでした♪
1個¥100
夏ノ庭の一角で出合った城雅典さんの作品
窯元祭りの会場の中心に近い場所にある、大人な雰囲気のお店「夏ノ庭」は
喫茶と暮らしの道具を集めた人気のスポット。
その隣のかわいいデザインの建物内では、城雅典(じょうまさのり)さんの作品が販売されていました。
明るい日差しの差し込む建物の中に並んだ、シンプルなフォルムの器の数々。
ちょっと懐かしい、ほうろうを思わせる磁器のマグカップ。
ハンドルが広く、大きさの割にとても軽くて使いやすそうです。
いろいろな生き物のシルエットがハンドペイントされた小皿。
恐竜からクリオネ、ウミウシなど、ちょっとかわったモチーフばかりです。
こちらはブローチ。「意外にイカが人気なんですよ」と城さん。
カマキリやカンガルーのようにわかりやすいものもあれば、「???」となってしまうものも。裏面のタイトルを見て、「ああ、なるほど〜」答え合わせをするのが楽しくなってきます。
壁にかけられた、白く小さな直方体の花器。
何気ない植物の素朴な美しさを、そっと引き立てるデザインに惹かれます。
リング状のオブジェに見えるこちらも花器。
東京で開催された「nicethings」の企画展で活けていただいた花が
そのままドライになったのだそう。
水を使わないのが前提のデザインなので、生花よりもドライ、もしくは生花がそのままドライになるアレンジ、というのがおすすめの使い方です(城さん談)
「土物」(つちもの)と呼ばれる陶器が多い鹿児島には珍しく、
「石物」(いしもの)、いわゆる磁器の作品も多く手がけている城さん。
磁器の町、有田で器作りを学び、現在は長島と美山の工房を行き来しながら作品を制作しているそうです。
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端正な、という言葉が似合うと同時に、どこか遊び心も感じさせる城さんの手仕事。
展示会等でぜひ、手にとってみてください。
城さんは2019年11月23日からスタートする、
ash Design & Craft Fairにも参加されます。
詳しい情報はashのホームページへ
城 雅典さんのホームページ:masanorijo.tumblr.com
Instagram:www.instagram.com/masanorijo/